店舗移転のお知らせを郵送する場合、取引先の社長さん宛に送る物については、二つ折りのカードを封筒に入れた形で送るのがマナーです。
それ以外の方については、張り紙で掲示しておく、チラシを配る、メールを送る、ハガキを送るなどの方法でお知らせすればいいでしょう。 どの手段を取るかは、仕入れ先や顧客との関係や、ロケーション、費用などを元にして決めます。

ここでは、４つの手段について見ていきましょう。

張り紙は、ドアや壁、共有部分の掲示板などの目立つところに貼り、来店した人に周知してもらえるようにします。
遅くとも移転する１ヶ月前には告知として「移転します」という張り紙を貼っておき、移転後は「移転しました」という内容に変えて掲示しておくと分かりやすいと思います。
建物のオーナーや次に入る入居者の状況にもよりますが、移転後の掲示物はできるだけ長く貼り出しておけるようにしておきましょう。
張り紙には今までの感謝の気持ちを記すとともに、間違って旧店舗に来た人に向けて新しい店舗の場所を示した地図をのせておくと、お客さんに親切なお知らせになりますね。

最近ではＬＩＮＥなどのＳＮＳなどで顧客とつながり、情報を発信している店舗も多くなってきています。 店舗移転のお知らせをＳＮＳから発信するというのも、有効な方法のひとつです。
しかし、書面などに比べてコストがかからない反面、情報が埋もれてしまいがちですので、印象に残るようなサービスの提示など、工夫が必要になってきます。
また、地図画像を添付したり、オンラインマップのＵＲＬを入れておくなど、実際に新店舗へ訪問するときに迷わないようにうまく誘導することも大切です。

店舗を移転した後は、これまでの顧客はもちろん、移転先での新しい顧客の獲得を目指し、見込み客になるであろう人々に情報を届ける努力も必要です。
地域密着で商売をしていて、直接的な顧客が近隣住民である場合、移転したことを知らせるチラシを駅前などで配ることも、宣伝としては有効です。 しかし人員やコストがかかるため、小規模経営の店舗では、難しいのが現状です。

一般的に店舗の移転を告知する場合、ハガキでお知らせする場合が多いのではないでしょうか。
ハガキの場合、あらかじめビジネス文書としての形式が決まっていますので、失礼のない文章を作ることができます。
移転のお知らせを大量にしなければならないときや、移転先での宣伝に人員がさけないなどの場合は、ハガキでの告知をおすすめします。
最近では住所などの印刷だけでなく、お知らせの内容に合った文章テンプレートが記載されている物もありますので、効率よく移転のお知らせができますよ。